
京都古文化保存協会
古都の宝を護り、
想いを継承する
悠久の歴史を有する京都では 幾多の古文化財が人々の手で護られてきました。 その尊さは、文物が経てきた歳月の長さのみならず そこに込められた人々の祈りと想いにあります。 公益財団法人 京都古文化保存協会は、 京都の寺社や個人によって護られてきた古文化財を 維持、継承していくため、昭和23年に設立されました。 以来、古文化財の修理、保存の助成、調査研究のほか 特別公開などを通して文化財保護の啓蒙活動を行っています。
古きを訪ね、
息づく歴史を体感する
文化財を間近に目にし、その縁起・由来に想いをはせれば そこに今も息づく歴史を感じることができるでしょう。 本協会では、このように古きを知る意義とよろこびを より広く、多くの方にご理解いただけるように、 昭和40年から「非公開文化財特別公開事業」を実施しています。 拝観料は、貴重な文化財を未来に伝えるため、 保存修理や維持管理等に充当させていただきます。



文化的・歴史的価値を、
未来につなげる
京都には今、国内外からじつに多くの人々が 歴史ある建物や庭園を目的に訪れています。 そのなかで古文化財は観光的な観点から捉えられがちですが、 一方で観光のみにとらわれず文化的・歴史的な価値を 次代に伝える環境を整えることを怠ってはなりません。 歴史ある建物や庭園を今によみがえらせる修復・保管の技術も 失われることなく継承されていく必要があります。 また、新しい技術による調査研究は、これからの歴史学に 大きく寄与する可能性も秘めています。
時を超え、
今、私たちにできること
京都には国や自治体の指定文化財が多くみられる一方で 寺社や法人、個人によって維持保護されている 文化的・歴史的に貴重な文物も数多く存在します。 そのため経済的な事情が修理や保管の壁となっているのが現状です。 本協会では、古文化財所有者や支援団体の皆様からなる「賛助会員」、 および一般の方のご参加による友の会「京都和敬会」を組織し、 広く古文化財愛護に資するべく活動しております。 京都の古文化財を護る環境を整え、次代につなげていくために 何卒、皆様のご賛同とご支援をお願い申し上げます。